|
0
|
1 1.3.1 標準インタフェースでの操作概要
|
|
|
2
|
|
|
3 日本語処理を動作させるには、そのための環境設定が必要であるが、システム出荷
|
|
|
4 時にはデフォルト値が設定されているので、そのまま動作できるようになっている。
|
|
|
5 システムを立ち上げると、日本語マルチクライアントサーバ (jserver(1))
|
|
|
6 が起動される。これは /etc/rc に設定されているので、これを書き換えれば自動的
|
|
|
7 に立ち上げないようにすることも可能である。従って jsrver は手動で起動すること
|
|
|
8 もできる。jserver はシステムに１つしかなく、一旦起動されると、どのユーザから
|
|
|
9 でも利用が可能となる。jserver が起動されるときに、デフォルトとして固定形式辞
|
|
|
10 書もローディングされる。
|
|
|
11 次に、login した後、かな漢字変換フロントエンドプロセッサ (uum(1)) を
|
|
|
12 起動すると、以後 uum から exit するまで日本語入力が可能となる。
|
|
|
13 日本語入力の操作方法については uum の操作説明の項を参照。
|
|
|
14 uum が起動されると、内部的には jserver のクライアントとして登録される。そ
|
|
|
15 して固定形式辞書に対応するそのクライアントのための頻度領域と、登録可能形式辞書
|
|
|
16 （頻度を含む）とが、jserver のプロセス空間に確保される。
|
|
|
17 日本語入力が不要になったら uum から exit する。そうするとそのクライアントの
|
|
|
18 ための固定形式辞書の頻度と登録可能形式辞書（頻度を含む）がファイルにセーブされ
|
|
|
19 る。
|
|
|
20 そしてそのクライアントは jserver から切り離される。
|
|
|
21
|
|
|
22
|
|
|
23 1.3.2 辞書について
|
|
|
24
|
|
|
25 辞書は固定形式辞書と登録可能形式辞書に分けることができる。
|
|
|
26 いずれも、辞書のコメント、総頻度、本体（読み、漢字、品詞情報）、頻度、[コメン
|
|
|
27 ト]から構成される。
|
|
|
28 固定形式辞書の本体はシステムに１つしか存在せず、そして、リードオンリーであ
|
|
|
29 る。出荷時に用意されている固定形式辞書には、
|
|
|
30 基本辞書
|
|
|
31 単漢辞書
|
|
|
32 地名辞書
|
|
|
33 人名辞書
|
|
|
34 接頭接尾語辞書
|
|
|
35 情報処理辞書
|
|
|
36 生物学関連用語
|
|
|
37 人名地名以外の固有名詞辞書
|
|
|
38 記号の一般呼称辞書
|
|
|
39 特殊語辞書
|
|
|
40 があり、システム立ち上げ時に自動的にローディングされる。
|
|
|
41 固定形式辞書の単語の追加、削除は辞書ユーティリティによって可能である。
|
|
|
42 固定形式辞書の頻度情報はユーザごとに独立している。uum を起動すると
|
|
|
43 JSERVER_DIR下に、
|
|
|
44 JSERVER_DIR/usr/@ENV/*.h
|
|
|
45 というファイル名で自動的に作られる。（＊は固定形式辞書のファイル名）
|
|
|
46 登録可能形式辞書は、uum を起動するとJSERVER_DIR下に、
|
|
|
47 JSERVER_DIR/usr/@ENV/ud
|
|
|
48 というファイル名で自動的に作成されるが、他に任意のファイル名でいくつでも作る
|
|
|
49 ことができる。そしてそのうち任意の数だけ、かな漢字変換で参照させることができ
|
|
|
50 る。しかし、ある時点で、単語の登録／削除が可能な登録可能形式辞書は１つだけであ
|
|
|
51 り、これをカレントユーザ辞書（活辞書）と読んでいる。uum の１セッション中にユー
|
|
|
52 ザが登録／削除した結果は全てこの活辞書に反映される。
|
|
|
53 ユーザ辞書は、辞書ユーティリティを使って固定形式辞書とマージすることも可能
|
|
|
54 である。
|
